ピエールの新作がもうすぐ出ます!
ぼくは絵を描くことは好きなのですが、
仕事はあまり好きではありません。
ぼくは絵を描く仕事をしています。
では絵を描く仕事はどうなのか?
と言われると、
うーん。
答えにつまってしまいます。
いや、
やはり仕事で絵を描くのは、
楽しいけれど、
仕事で絵を描くのはつらい時もある。
複雑ですね。
じゃあ、
仕事をしていて、
何が一番楽しいですか?
と聞かれたら、
でっかいオファーが来た時。
と答えてしまいます。
そりゃ、全米クラスの仕事のオファーがあったら、
ちょうスペクタクルですもん。
そんな時ぼくは、
「営業かよ。」
と心の中で自分につっこんでしまうのですが、
「思った通りのイラストが完成した時です。」
とか
「絵を描いている時です。」
とか、
答えれた方がいいのかなあ。
もしかしたら、
絵を描くことが好きなんじゃなくって、
絵を描こうとすることが好きなのかも。
いや、
ほんとのこというと、
でっかい絵とか描いて、
みんなに「すげ〜」とか
言われたいだけなのかも。
まあ、書いてるうちに
自分でもだんだんわからなくなってきました。はい。
でも、
たまに好きなことを仕事にしたら、
嫌いになるからしたくない。
という人がたまにいますが、
好きじゃないことを仕事にしたら、
それこそ辛くてたまらない人生に
なるんじゃないのでしょうか?
話はまた絵→イラストの話にもどります。
イラストというのは、数学とかと違って、
100%の答えがありません。よね。
だから、ほんとのとこ
完成ってないんです。
納期がきて、
まあ、だいたいこのくらいでいいか。
と思うところあたりが、
僕の中での完成です。
ぼくのイラストには、
一日で終わるものもあれば、
一年以上描くものもあります。
一年以上描いたものだったりすると、
完成前とか、
もうこのイラストみたくないという気持ちになっていて、
最後の最後、ほんの少しがんばれば
もっとよくなるのに・・・。
というところで辞めることもあります。
そういうイラストは、
もっとみたくない。
ピエールの新作なんかまさにそうです。
たぶん今まで一番がんばったのに、
最後のツメができてなくって、
想像の80%くらいのところで、
完成ということにしました。
ということは、
出版社とのやりとりの中で、
文字校正や、ちょっとした訂正なんかが出てくると、
あっちもこっちも気になって、
他のところにも手を加えたくなるし、
あ〜、ここもっとこうすれば良かった〜
ってなるし、
ほんとに辛くて辛くて仕方ありませんでした。
あ、でも。
仕事がなくって、営業行かなきゃという
辛さより数倍ましです。あしからず。
結局何が言いたいかというと、
つい今週まで、
日本語版の入稿作業をやっておりました。
そして、
世界に先駆けて、
3月10日に、
「迷路探偵ピエール〜摩天楼の秘宝をまもれ!」
発売です!
それに合わせて、
4月1日から二週間、
袋町公園横の「 ref. 」で、
ピエール展をおこないます。
ものすごーく前書きの長いお知らせでした。
かみがき
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